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2011年1月29日土曜日

8枚目:The Rolling Stones"Sticky Fingers"

Wild horses couldn't drag me away
Wild, wild horses, we'll ride them some day
"Wild Horses"


今回はThe Rolling Stonesです。僕の音楽人生の中でも大きな位置を占めるバンドですが、ようやくのご紹介です。

・アーティスト紹介
60年代から第1線で活躍するモンスターバンドです。Rockといえばこのバンド。こう考える人も多数いらっしゃるのではないでしょうか?時代の流れにも敏感でその都度スタイルを変えたアルバムを発表していますが、どのアルバムもStonesの音楽として響いているというところが、このバンドの強さだと思います。

WikiPediaではこんな風に紹介されています。
ザ・ローリング・ストーンズ (The Rolling Stones) は、1963年にレコードデビューした、イギリス ロンドンのロックバンド。ロック草創期の1960年代前半から現在まで半世紀近く、1度も解散することなく第一線で創作を続ける、ロックの代名詞的な存在である。エアロスミスやガンズ・アンド・ローゼズ、オアシスなど、ローリング・ストーンズを崇拝するアーティストは数知れない。略称ストーンズ。
・どんなアルバム?
Sticky FingersはThe Rolling Stonesのイギリスでの9枚目、アメリカでの11枚目のアルバムです。
60年代は国により違った形のアルバムがリリースされることが多かったんですね。ややこしいですな。
また自分たちで立ち上げたローリング・ストーンズ・レコードからの初めてリリースされたアルバムでもあります。

まずは簡単なデータから。

発売日 
1971年4月23日
最高位
Billboard Pop Albums 1位
UK Top Album 1位
評価
Allmusic 5点
Rolling Stone 5点

・このアルバムの思い出
高校生の頃、バンドでStonesのカバーをやっていたという話は以前書きました。最初の頃に練習していた曲がこのアルバムの1曲目「Brown Sugar」と「Dead Flowers」でした。という訳で結構思い入れのある曲が入っているわけなんですが、ちゃんと聴いたのは社会人になってからかもしれません。当時はお金がなかったんでベストアルバムしか聴いてなかったんですね。
関係ない話ですが、ギターを始めてからそれほど経たないうちに、わりと簡単に演奏出来てしまうKiethのオープンG(一番低い音の出る6弦を取り付けず5弦を通常から一音下げたGの音にするというチューニング法、こうするとコードが指一本で弾けてしまうという魔法のような方法です)で練習してしまったというのが、その後のギターの上達の遅さにつながってしまったと言えるでしょう。ラクしちゃいかん、ということですね(いや、まじめに練習しだすとオープンGも奥が深いんですけどね。ただコツをつかむと割と耳コピがし易くなります)。

・アルバムレビュー
Stonesの代表的作品というばかりでなく、Rock史に残る名盤として評価が定着しております。また、発売当初は物議を醸したらしいアルバムジャケットも他を寄せ付けないほどのかっこよさ。よくぞこんなデザインを思いつけるもんですよね。才能があるっていいよなぁ。それでは聴いていきましょう。

収録曲
1."Brown Sugar"★★★★★
初めて聴いた時の衝撃は忘れられません。イントロのギターカット。なんでこんなフレーズ思いつくんでしょうか?このノリがStonesなんですよね。いやぁ、かっこいいですね。

2."Sway"★★★★★
ヘビーなギターで始まるミドルテンポのナンバー。このビートに身を委ねていると、ほんとに気持ちがいいです。いつまでも聴いていたい。

3."Wild Horses"★★★★★
アコースティックなバラード。Stonesのバラードって結構ベタな曲が多いと思うんですけど、この曲はサジ加減が絶妙です。大好き。

4."Can't You Hear Me Knocking"★★★★★
荒々しいギターのリフ、そこに飛び込んでくるMickの「Yeah‼」と始まるボーカル。いやあスリリングだわ。ものすごいタイミングだもんなぁ。曲の後半はインプロビゼーション。なんかGeateful Deadみたい。この頃のStonesが持っていた妖しげなオーラがビンビン漂ってきます。

5."You Gotta Move"★★★★☆
古いBluesのカバー。原曲は聴いた事がないんですよね。いつか聴きたいなぁとずっと思ってはいるんですが…。スライドギターに絡みつくMickのボーカルが非常に魅力的です。

6."Bitch"★★★★☆
このリフもかっこいいんだよなぁ。ただ前作に収録されている「Live With Me」にちょっと似てますよね。あとこの曲はギターロックだと思ってたんですが、改めて聴いてみるとホーンがふんだんに使われていて結構にぎやかな曲ですね。

7."I Got the Blues"★★★★★
こんなにいい曲だとは思ってなかったな。メロディ的には60年代のアルバムに収録されていてもおかしくなさそうな感じですが、演奏力が上がってますね。よりソウルフルになり説得力がありますね。すごいな。

8."Sister Morphine"★★★☆☆
この曲ってStonesファンの間ではかなり評価が高い、という印象があります。Liveで演奏して欲しい曲アンケートとかでも入っていた記憶があるし。でも、いまいち良さがわかんないんですよね。もう少し聴き込む必要があるのかなぁ。

9."Dead Flowers"★★★★★
高校の文化祭オーディションの時この曲演ったんです。懐かしいな。アコースティックの軽快なロックっていうイメージだったんですけど、カントリー色が強いんですね。

10."Moonlight Mile"★★★★☆
ちょっと東洋風なメロディですね。ELOぽい感じもするな。混沌の中から美しいメロディーが立ち上がってくる感じでいいですねぇ。

総合評価 ★★★★★
改めて聴いてみると、思ってた以上に高評価な曲が多かったですね。特に4曲目までの流れは完璧。捨て曲なしの大名盤です。このアルバムは自身のレーベルを立ち上げて最初のアルバムということもあり、60年代のアルバムとこのアルバムからの流れにちょっとうまく繋がらないような印象もありました。今回改めて聴いてみると、前作"Let It Bleed"で顔を出したカントリー風味がうまく昇華され彼ら独自の音楽を作り上げているんだな、と感じようやく繋がりが実感できました。

スティッキー・フィンガーズ
ザ・ローリング・ストーンズ
USMジャパン ( 2010-12-22 )

2011年1月25日火曜日

7枚目:Guns N' Roses"Appetite For Destruction"

Take me down
To the paradise city
Where the grass is green
And the girls are pretty
Oh, won't you please take me home
"Paradise City"


目標を高く持ちすぎると達成できなかった時に自分自身を嫌になり続かなくなる、という話をどこかで読みました。このブログも、毎日更新するぞ、とか、今年中に100枚達成、とか景気よく目標を立てたいところですが、地道に続けることを目標に「1週間に1枚はなんとかしたい」を目標に頑張っていきたいと思います。軌道に乗ればたくさん書けるかもしれないし。

・アーティスト紹介
今回はGuns N' Rosesです。このバンドとの出会いは中学生の頃だったでしょうか。小林克也さんの番組「ベストヒットUSA」で見た"Patience"のビデオが最初だったと思います。彼らが乗りに乗っていた時期ですね。その後、"Welcome to the Jungle"や"Paradise City"などのビデオも見ましてかっこいいなぁと思ってました。でもちょっと中学生の僕には近づくのが怖い感じもあったんですよね。スキャンダルだらけの危ないバンドというイメージ。きちんとアルバムを聴いたのは"Use Your Illusion I・Ⅱ"まで待つことになります。

WikiPediaではこんな風に紹介されています。
ガンズ・アンド・ローゼズ (Guns N' Roses/略称GN'R) は、1985年に結成された、アメリカのロサンゼルスを拠点とするロックバンド。全米で4,200万枚、全世界で1億枚以上のアルバムセールスを記録する。

・どんなアルバム?
"Appetite For Destruction"はGuns N' Rosesの1枚目のアルバムです。
まずは簡単なデータから。

発売日 1987年7月21日
最高位 1位(ビルボード)
評 価   Allmusic 5点

・このアルバムの思い出
アルバムをちゃんと買ったのは社会人になってからですね。それまではこのアルバムの曲はPVでしか聴いたことがありませんでした。世間的な評価の高さはもちろん知っていたのですが、このバンドに対するアレルギーがやっぱりあったんですよね。聴いていた曲は前述の"Welcome to the Jungle""Paradise City"に加え"Sweet Child O' Mine"の3曲だけですね。なのでアルバム全体をきちんと聴くのはこれが初めてといっても良いくらいです。では聴いていきましょう。

・アルバムレビュー
もともとのジャケットにクレームが付き変更になったとか、MTVが当初PVの放映を拒否しただとか、
とかくスキャンダラスな話題が多いですよね。田舎の純朴な中学生がビビったのもうなずけますね。

収録曲
1."Welcome to the Jungle"★★★★★
この曲を聴いた当初、僕はほとんどThe Beatlesしか知らないような状況でした。髪をだらしなく伸ばした怖いお兄さんたちが歌っているこのハードな曲には心底ビビりました。ロックにはこういう世界もあるのかと。。。Slashとか顔見えないしほんと不気味でした。
しかしながら曲は良く出来てますよね。エコーのかかったギターのイントロから盛り上げていき、リフに突入するところとかほんと興奮します。最初は勢いだけの曲かと思ってましたが、コーラスの使い方とかもいいし、Axelのボーカルがまた上手い。最高の曲です。

2."It's So Easy"★★★★★
前曲に続きなだれ込むようにスピード感あふれる曲。Axelの声色が前曲とまったく違い、こういうところにも感心させられます。また他の曲でもそうなんですが緩急の使い方がすごく上手いですよね。途中のブリッジでテンポを落とし雰囲気を変えるところにもグッときます。

3."Nightrain"★★★★☆
この曲演奏難しいと思うんですよね~。こういう歌メロをなぞったような単音のギターイントロってノリを出すのが難しいと思うんですよ。一歩間違えるとスカスカになってしまいそう。これだけの厚みを出せるのはやはりライブバンドならではでしょうか。

4."Out ta Get Me"★★★☆☆
悪い曲ではないと思うんですが、このアルバムの中では少し弱い感じ。その辺にいる普通のバンドでもやってそうな曲だなぁと思っちゃうんですよね。

5."Mr. Brownstone"★★★★★
大好きな曲。イントロ、ボーカル、構成、全てが完璧。曲が好きになる基準って自分が演奏したくなるかどうか、というのもあるんですがこの曲はむちゃくちゃ演奏したくなる。ついついギターに手が伸びて一緒に弾きたくなるんですよね。いや、難しすぎて演奏できないですけどね。

6."Paradise City"★★★★★
これは奇跡的な曲ですよね。イントロのギターだけで心が躍ります。こんな簡単なリフでなんでこんなにかっこいいんだろ。あと歌詞がまたいいですね。英語を勉強したての中学生でも聞き取れてしまうような簡単な単語の羅列。こういう風に歌いやすいっての大事ですよね。

7."My Michelle"★★★★☆
結局僕はこういうためが効いてるリフが好きなんですね。メロディライン自体はちょっと単調に聴こえてしまうところもあるんですが、ギターのかっこよさで全てが許されてる感じです。

8."Think About You"★★★★☆
これはポップ。このアルバムの中では異色なナンバーですが悪くない。Axelの声があればGunsになってしまうんですよね。

9."Sweet Child o' Mine"★★★★★
大名曲です。この曲のイントロは有名ですよね。僕が社会人になった頃携帯電話の着メロ作成が流行ったんですよね。単音でしか入れられなかったんですが自分でメロディを入れられる機能がついてました。で皆それぞれ好きな曲を打ち込んで着メロにしてたんですが、とある先輩の着メロがこのイントロだったんですよね。ものすごい衝撃を受けました。こんなに着メロにぴったりのフレーズがあったのかと。

10."You're Crazy"★★★★☆
Punkですねこれは。でも普通の構成で終わらないのがGunsですよね。こういうヒネリが効いているところが他のバンドとの差となってるんでしょうね。

11."Anything Goes"★★★☆☆
ポップな佳曲ではありますがこの中に入ると少し弱いかな。名曲ぞろいすぎてこういう曲でも目立たなくなってしまうところが怖いですね。

12."Rocket Queen"★★★★☆
メドレー形式の最終曲。ハードな前半部分とバラード調の後半。個人的には後半部分は無くても良かったかな。ちょっと安っぽい感じがしてしまうんです。ただ前半部分は有無を云わせぬ迫力のロック。かっこいいです。

総合評価 ★★★★☆
彼らが一歩抜け出た存在になったのはやはりソングライティングとアレンジ力が際立っていたからなんでしょう。どの曲も単調では終わらない。ひとひねり・ふたひねりを加えている曲が多いですよね。また曲だけではなくAxelのボーカルも曲毎に声色を使い分け、ほんとこの人は天才だな。いまさらいうまでもないことですが、名盤です。

2011年1月14日金曜日

6枚目:Primal Scream "Screamadelica"

I was blind
Now I can see
"Movin' On Up"


今回のアルバムは僕にとって鬼門だったアルバム、Primal Scream の"Screamadelica"です。巷の評価はものすごく高いのに,聴いた当時まったく理解できなかったんですよね。そのためあまり聴き返すこともなくここまで来てしまいました。こういうレビューブログを始めたのはこういうアルバムをじっくり聴いてみるためでもあります。さっそくいきましょう。

・アーティスト紹介
これまで余りきちんと聴いてこなかったので紹介するようなネタはあまりないんです。UKロックシーンの中で重要視されているバンドの一つという認識。ってWiki調べてみたらスコットランド出身なんだそうで。てっきりイングランドだと思ってました。

WikiPediaではこんな風に紹介されています。
プライマル・スクリーム(Primal Scream)は1982年にスコットランドのグラスゴーでボビー・ギレスピーとジム・ビーティ(1987年に脱退)によって結成されたロックバンドである。


ロックンロールからブルース、ガレージロック、パンク、ポップ・ミュージック、マッドチェスター、ダブ、ファンク、エレクトロニカ、アシッド、サイケ、ビッグビート、テクノ、前衛音楽、カントリーまで、アルバムごとに幅広いジャンルを横断し続ける特異な音楽性は評価が高い。

・どんなアルバム?
ScreamadelicaはそんなPrimal Screamの3枚目のアルバムです。
まずは簡単なデータから。

発売日 1991年10月1日(日本)
最高位 8位(UK Albums Chart)
評 価 Allmusic 5点

・このアルバムの思い出
高校生のときですね。このアルバムを買った時のことは鮮明に覚えてます。The Beatlesから洋楽にのめりこんだ僕は高校で友達のバンドに入れてもらいました。当初はBOØWYやZIGGYのカバーをしてたんですが、色々あった末、Rolling Stonesのカバーをやることになりました。そんな訳で当時は60年代のロックを聴くことが多かったんですが、やっぱり現役世代のバンドも聴きたくなったんです。当時購読していたロッキングオン誌を読んで、何を買うか選んでたんですが、最終的に候補に残ったのがNirvanaの"Nevermind"とこのアルバム。ちょうど両方ともリリースされたばかりだったと思います。当時の小遣いでは1枚しか買えなかったので最終的にジャケットが気に入ったこちらのアルバムに決めました。

・アルバムレビュー
90年代を代表するアルバムとの評価がすでに定着しているこのアルバム。先にも書いた通り僕は今までのめりこめませんでした。好きな曲も入っているんですけどねぇ。それでは聴いていきましょうか。

収録曲
1."Movin' on Up"★★★★★
アルバムの冒頭をかざるこの曲。これはいいですね。Stonesの悪魔を憐れむ歌とギミーシェルターの融合といったところでしょうか。この曲が流れてきた時には「やったー大名盤だっ!!」と思ったんですが。

2."Slip Inside This House"★★★★☆
低音の聴いたビートから始まりそれにベースが絡みつく。そして少し東洋風で頼りなげなボーカル。初めて聴くサウンドでした。なんじゃこりゃっ!!はすぐに「理解できないっ」という思いに変わってしまいました。
今改めて聴くとすごく良いメロディ、体が勝手に動き出しそうなリズム、いいじゃないですか。

3."Don't Fight It, Feel It"★★★☆☆
延々と続く変なホイッスル、下るだけど単調なメロディ。さらになんじゃこりゃっ!!だったんですが、それに輪をかけたのが、伴奏を無視したかのような女性ボーカル。どう聴いても音程が狂ってるようにしか聴こえない。この時点で「駄目だ、このアルバム・・・」と思いました。今聴いても余り得意ではないです。でもなんか耳に残るので時々口ずさんだりしちゃいます。

4."Higher Than the Sun"★★★★☆
何か神秘的な音色で始まるナンバー。音の洪水におぼれているうちにいつか寝てしまっていた、というのが毎度のパターンでした。全編にわたるキーボードの音色に耳を奪われてましたが、メロディラインがとても良い。こんなにいい曲だったのか。。。

5."Inner Flight"★★★★☆
美しいインスト。なんだか聴いてると、ムーディーブルースとかキャメルとかのプログレ勢を思い出します。このバンドもそういうUKロックの歴史の上に成り立ってるんだなぁ。

6."Come Together"★★★★☆
この今日はタイトルが。。。だってCome Togetherといえばあの曲じゃないですか。カバーなのかと思えば全然違うし。後にShoot Speedという裏ベストの様なアルバムを購入した際にこの曲にしっかりしたメロディが存在した事を知りました。そうかぁ。リミックスだったのか。原曲はすごくいい曲です。
原曲を知ったあとに聴くと、また違うんですよね。長いしコード進行ずっと一緒だし、それでも飽きないで聴き通せちゃうんです。

7."Loaded"★★★★★
この曲はフリッパーズですよね。どう聴いても。"ヘッド博士の世界塔"というアルバムに入っている"奈落のクイズマスター"という曲にそっくり。リリースされた年も一緒だしフリッパーズが意識していたんでしょうか。

8."Damaged"★★★★☆
Black and Blueの頃のStonesを思い出させるバラード。Memory MotelとかFool to Cryとか。Mickより声がこういう曲に向いてる気がするので、かなりグッときます。にしても色々な曲がこうも出てくるとは懐が深いなぁ。

9."I'm Comin' Down"★★★★☆
不思議な雰囲気の曲。聴いていると何かを考えるのが嫌になってきてしまう。浸っていたい、と感じさせる曲ですね。

10."Higher Than the Sun [A Dub Symphony in Two Parts]"★★★☆☆
再度登場のHigher Than the Sun。同じ曲だとは思えません。まあ、わざわざ収録しているってことは同じ曲だと判断するのが間違っているんでしょうけど。この曲のイントロはどうもMichael JaksonのThrillerを思い出してしまいます。あとプログレっぽさも感じますね。

11."Shine Like Stars"★★★★☆
この曲をちゃんと聴いたのは初めてな気がする。せつないメロディのかわいらしい小品といった趣き。かなり好きです。それにしてもこのアルバム、「太陽より高く」「星みたいに輝く」ですからね。スケール大きいなぁ。

総合評価 ★★★★☆
リリース当時にのめり込めなかったのは僕の音楽を聴いてきた経験が足りなかったんだということにつきます。こういう全編を不協和音が覆いつくしているようなムードは得意ではなく、今でも決して諸手を上げて賞賛という感じではないんですが、このアルバムの完成度が高い事はわかりました。聴いている間はプログレっぽい感じを受けてたんですが、The Beach Boysのペットサウンドのような雰囲気もありますね。孤高の存在は近よりがたくて当たり前なんです。

スクリーマデリカ
プライマル・スクリーム, ジャー・ウーブル
ソニー・ミュージックジャパンインターナショナル ( 2008-07-09 )

2011年1月12日水曜日

5枚目:Michael Jackson "Michael"

I am forerver
I am the one who came 
when you fell down
"Best of Joy"

今回紹介するのは、昨年12月に発売されたMichael Jacksonの未発表曲集"Micheal"です。
このアルバムが「9年ぶりのオリジナルアルバム」などと紹介されるのはおかしいなと思いますが、
Michealの未発表曲を聴くことができるというのはうれしいことです。

・アーティスト紹介
今世紀最大のスーパースター、Michael Jackson。初めて聴いたのはいつだったかなぁ。
スリラーやビリー・ジーン、印象が強烈過ぎて出会いを覚えてないですね。
僕はどちらかというと天邪鬼なところがありまして、あんまり有名すぎるミュージシャンとかだと却って聴かないなんてこともあったりするんですけど、Michaelのことは不思議なことにずっと好きでした。

Wikipediaではこんな風に紹介されています。
マイケル・ジョセフ・ジャクソン(Michael Joseph Jackson、1958年8月29日 - 2009年6月25日)は、アメリカのミュージシャン。


「ポップ・ロック・ソウルの真の王者(the true king of pop rock and soul)」、「ポップ界の王(King of Pop)と称される。


ギネス・ワールド・レコーズでは「人類史上最も成功したエンターテイナー」として認定されている。CDやビデオなどの世界総売上げは7億5000万枚以上に昇る。

・どんなアルバム?
"Michael"はMichael Jacksonの死後に発表された未発表曲集です。
先にも書きましたが、純粋に彼が作ったアルバムではないので、これをオリジナルアルバムだとかニューアルバムだとかいうのはやめた方が良いと思います。才能があふれるミュージシャンが残した記録ということで楽しめばいいんじゃないでしょうか。

まずは簡単なデータから。

発売日 2010年12月10日
最高位 3位(ビルボード)
評価 Allmusic  2.5点
       Rolling Stone 3点

・このアルバムの思い出
このアルバムが発売されるのを知ったのは2010年の10月ころだったでしょうか?これとDVDで発売されたVisionsを同時にAmazonで予約しました。未発表曲集ってことなんで特に期待してなかったんですけどね。Ultimate Boxも持ってるんで曲が重複してたりしないのかな、なんてことを考えてました。

・アルバムレビュー
日本でもオリコン最高3位と結構売れているようですね。さすがはMichael Jacksonというところでしょうか。内容についての評価は割れているみたいですけど、アルバムの性質を考えると仕方ないでしょうね。
僕自身は期待してたよりも良い内容だったので驚いているところです。

収録曲
1."Hold My Hand" (featuring Akon)★★★★☆
このアルバムからの第1弾シングル。昔リリース前にネットに流出したことがあったそうで、そのためにお蔵入りになっていた曲なんだとか。メロディーが美しいほんとにいい曲です。この曲でこのアルバムへの不安があっさりと無くなりました。

2."Hollywood Tonight"★★★★☆
インナーの写真にこの曲に関するメモがあって、それによると、この曲の歌詞は実話に基づいたものなんだとか。アップテンポでいかにもMichaelといった感じのボーカル。いいですねぇ。

3."Keep Your Head Up"★★★★☆
この人はこういうバラードほんとに得意ですよね。お決まりのパターンにはまってしまっている気もしますが、好きなんだから仕方がない。

4."(I Like) The Way You Love Me" ★★★★★
これはもう大名曲です。イントロがなんとなくワムっぽいなぁなんて思ってるんですけど、80年代ぽいっていうのとはまた違う感じ。Michaelのやさしいボーカルも良いですね。

5."Monster" (featuring 50 Cent)★★★★☆
Monsterっていう題名からもThrillerを思い出してしまいますが、同じようなハードな曲。Michaelを狙い続けたパパラッチなんかをモンスターに例えた歌なんですね。あまりにも有名になりすぎて普通の生活が出来なくなる、というのは悲しいことですよね。

6."Best of Joy"★★★★★
これも名曲だなぁ。Michaelがやさしく”僕は永遠”と歌う。なんとも言えない気持ちになりますね。

7."Breaking News"★★★★☆
この曲はなんだかMichaelが歌ってないんじゃないかとか物議を醸しているらしいですね。どうなんでしょ。レコード会社の人たちってほんとにそんなことやるんですかね。なんか昔のミリバニリ騒動を思い出しましたけど、アメリカでこれが本人じゃないとか立証されたらものすごい額になりそうだし、あんまり得なことはない気がするけど。
それはさておき、この曲は歌詞が面白いですね。Michaelが自分自身をネタにして歌っている。やりきれないこともたくさんあったでしょうね。

8."(I Can't Make It) Another Day" (featuring Lenny Kravitz)★★★☆☆
MichaelとLenny Kravitzっていう組み合わせは意外でした。まあマドンナともやってしそんな意外でもないのかな。ただ曲調はLennyっぽい感じではないですね。Michael節全開って感じ。

9."Behind the Mask"★★★★☆
この曲はYMOの曲のカバーということですが、僕自身はEric ClaptonのAugustというアルバムで聴いたのが最初です。その際のクレジットにMichaelの名前も入っていたはず。この曲をMichaelが歌っているのには少し違和感を覚えてしまいますね。これは多分慣れなんでしょうね。

10."Much Too Soon"★★★★★
アコースティックギターとストリングスにのせ、やさしく歌われるラストナンバー。”僕は早く大人になりすぎたのかな”という歌詞は、Michaelが歌うとずしりと重みをもって伝わりますね

総合評価 ★★★★☆
僕はこのアルバムを聴くことが出来て良かったなと思っています。死後に出された未発表曲集であり、Michaelが望んだ形でのリリースではないのですが、未発表にしておくにはもったいない曲ばかりです。今後も発掘された未発表の曲たちがリリースされることがあるかもしれませんが、Michaelに対する尊敬の念をもって編集してくれればいいなと思います。

MICHAEL
マイケル・ジャクソン
ソニーミュージックジャパンインターナショナル ( 2010-12-15 )

2010年12月28日火曜日

4枚目:Bruce Springsteen "Darkness On The Edge Of Town"

We'll keep pushin till it's understood
And these badlands start treating us good
"Badlands"


今回紹介するのは、Bruce Springsteenのアルバム、"Darkness On The Edge Of Town"です。
前回のBand On The Runと同様、こちらも最近リマスターされた豪華ボックスが発売されました。
Band On The Runのスーパーデラックスをあきらめたのはこいつのせいだったりします。
こっちのリミテッドエディションについてるDVDがものすごく見たかったんですよ。まだ見てないんですけどね。
それではまいりましょう。

・アーティスト紹介
Bruce Springsteenといえば、やっぱりBorn In The USAのイメージが強烈ですね。僕が初めてBruceを見たのもこの曲のPVでした。こぶしを振り上げて絶叫するBruce、ロックミュージシャンってやっぱりこうだよねなんて思ったりして。強烈でした。でもあの曲のイメージが焼き付いてしまったのも事実なんですよね。あの当時はこんなに真摯なミュージシャンだとは思いませんでした。

WikiPediaではこんな風に紹介されています。
アメリカを代表するロックン・ローラー。通称は「ボス(Boss)」。初期の作品においては、青春群像の描写に際立った才能を示したが、やがて社会的なテーマを作品に織り込むことによって、アメリカ民衆の声を代弁する存在へと成長した。ウッディ・ガスリーの後継的な立場にあるアーティストの一人である。

・どんなアルバム?
Darkness On The Edge Of TownはそんなBruce Springsteenの4枚目のアルバムです。
まずは簡単なデータから。

発売日 1978年7月2日
最高位 5位(ビルボード)
評価 Allmusic  4.5点
      Rolling Stone 5点

・このアルバムの思い出
このアルバムに初めて出会ったのは、中学か高校か。時期はおぼろげですがその時のことはは鮮明に覚えています。最初は隣町の図書館で借りたんですね。Born In The USAがあまりに強烈だったため、あの曲を歌っている人のアルバム、ということで借りてきたのですが、さえない表情のアルバムジャケットから違和感がありました。もっと派手好きな人かと思っていたんですよね。なんだか暗いなぁと。そして印象も良くありませんでした。どうしてものめり込めなかったんですね。今こんなにBruce Springsteenを聞いていることが不思議なくらい。「もうこの人は聴かなくていいや」と決めつけていたくらいですから。今から考えると、歌に込められた感情が重すぎたんでしょうか。子供すぎたということかもしれません。

・アルバムレビュー
前作「Born To Run」でようやく大ブレークを果たした後のアルバムということですが、マネージャーとの裁判騒動等もあり3年の期間があいてしまっっています。今回のBox Setにはその期間に録音されていた未発表曲を集めたThe Promiseというアルバムも入っているのですが、そちらはいずれ他の機会でレビューしたいと思います。それでは聴いていきましょう。

収録曲
   1. "Badlands"★★★★★
この曲聴くとテンション上がります。今でもちょっと疲れたなぁなんて時にはこの曲聴いて気持ちを切り替えているんですよね。ドラムに続いて始まるイントロ、ちょっと不思議なリズムですがどんどん気持ちが高揚していきます。

   2. "Adam Raised a Cain"★★★★☆
軽やかな1曲目から一転重々しいリフで始まるナンバー。ブルースのボーカルもどこか苦しげ。こういうところが最初に聞いたときはダメだったんだろうなぁ。今聴くと裏で鳴っているピアノが非常に良いですね。

   3. "Something in the Night"★★★★★
美しいピアノで始まるバラードナンバー。この曲聴いてるとちょっと涙が出そうになってきますね。ほんと素晴らしい曲です。

   4. "Candy's Room"★★★★☆
急き立てられるような16ビートのハイハットが印象的。この曲は聴いてると苦しくなってくるんですよね。なんか生き急いでいるような感じがします。

   5. "Racing in the Street"★★★★★
この曲はアメリカだなぁ、という感じがします。映像が浮かんでくるというんでしょうか。間奏のキーボードがほんといいんですよねぇ。大好きな曲です。

   6. "The Promised Land"★★★★★
名曲ですね。イントロだけでわかります。このアルバムはどちらかというとキャッチーな曲が少ないですけどこの曲はその中のひとつですね。

   7. "Factory"★★★★★
どこかのどかな感じのするほのぼのとした曲。なんてことを思ってたんですけど、歌詞読んだら全くほのぼのしてなかった。

   8. "Streets of Fire"★★★★☆
重々しいロックナンバー。でも重いだけじゃない何かを感じます。

   9. "Prove It All Night"★★★★★
前曲の重苦しい雰囲気をぶち破るイントロ。すごいインパクトだなぁ。今回のアルバムについている解説でこの曲がファーストシングルだったと知ったんですが、それはちょっと意外だったなぁ。

   10. "Darkness on the Edge of Town"★★★★★
アルバム最後を飾るタイトルナンバー。構成がちょっと"Street of Fire"に似ている気がしますが、そんなことは気にならないくらい圧倒的な説得力。

総合評価 ★★★★★
全編にわたり重苦しい雰囲気が立ち込めていますね。今回初めて国内盤を購入したので歌詞もちゃんと読んでみたんですけど、どうにもならない自分の境遇を歌ってるような感じですね。雰囲気が重くなるわけだ。しかしながらだからこその説得力なんでしょう。名盤です。

2010年12月26日日曜日

Toodledoの使い方:覚書

AppigoのTodoというアプリがセールで115円(通常は1200円らしい)で購入できたので、ダウンロードしてみました。
それに合わせてToodledoのフォルダ・コンテキスト・タグの使い方についても見直してみたので覚書程度に書いておきます。
AppidoのTodoはプロジェクトを使うならToodledoも有料アカウントにしたほうが使いやすそうなので、とりあえず1週間試用に申し込みました。
申し込んでもそのままサブタスクが使えるようにならずさんざん悩んだんですが、設定でサブタスクを有効にするにチェックをつけないと使えないんですね。やあ見つかって良かったです。


さてToodledoですが、今回はとりあえず下の通りに設定してみました。

◎フォルダの使い方

GTDの整理のカテゴリーとして使用する。とりあえずは下の5つ。

・01次の行動(日程は決まってないがすぐやりたいもの)
・02連絡待ち(他の人からの連絡がないと進まないもの)
・03カレンダー(日程が確定しているもの)
・04保留中(他のタスクが終わらないと手をつけられないもの)
・05いつか(いつかやりたいもの、あるいはやろうかどうか迷ってるもの)

この他にサブタスクを作るだけでは管理が出来なさそうなものは、プロジェクトとして別フォルダを作成。
プロジェクトとわかるように番号の前にPをつけてみました。

・P01○○○○○
・P02×××××

最後、習慣にしたい繰り返しタスク用のフォルダを作成(必要なのかわからないけど)

・R01生活習慣


◎コンテキストの使い方

場所によって分けることとする。とりあえずは下の4つ。

・01オフィス
・02自宅
・03どこでも
・04外出中


◎タグの使い方

今のところ定まってない。とりあえず下のような使い方を想定して作ってみた。

・一人の時(自宅でも一人の時にやれそうなこと)
・買い物(外出中でも特に買い物を抜き出す)
・仕事の大まかな括りや打合せ相手(仕事の中でもさらに抜き出したい内容のもの)

タグについては複数つけられるから、もう少しうまい使い方がありそうなんだけどなぁ。もう少し考えてみます。


CDのレビューを中心にとか言っておきながら1月で3枚しかできていないというこの体たらく。とりあえず4枚目はBruce SpringsteenのDarkness On The Edge Of Townにしようと何度も聴いてるとこです。なんとか今月中には終わらせたい。Toodledoで締切設定しておこっと。

2010年12月21日火曜日

3枚目:Paul McCartney "Band On The Run"


今回レビューをするのは、Paul McCartneyのBand On The Run です。
最近リマスターされたCDがリリースされましたね。僕も購入しましたがスペシャルデラックスエディションはちょっとお値段が高すぎ。。。僕が欲しかったのはOne Hand Clappingの映像だったので、デラックスエディションで我慢することにしました。

・アーティスト紹介

さて、Paul McCartneyです。The Beatlesの元メンバー。世界最高のメロディーメーカーでありロックンローラー。これだけの人になると何も説明出来なくなりますね。ボーカルもすごけ りゃベースもギターもピアノもドラムも出来る。才能のかたまりですよね。しかも未だに枯れてない。すごいなー。また日本に来ないですかね。

WikiPediaではこんな風に紹介されています。
世界で最も有名なポピュラー音楽家、シンガーソングライターの一人である。親しみやすく美しいメロディの作風に特色があり、ビートルズ時代においては「イ エスタデイ」「ヘイ・ジュード」「レット・イット・ビー」など、ビートルズの代表曲と言われる楽曲の多くを作詞作曲した。解散後の1970年代には、ウイ ングスのリーダーとして、1980年代以降はソロとして活動し、全米チャートの首位に9曲、トップ20に20曲以上を送り込んでいる。現在もコンスタント に作品をリリースしており、近年ではポピュラー音楽にとどまらず、クラシック音楽をも手がけている。

・どんなアルバム?

Band On The RunはそんなPaul McCartneyのソロとしては5枚目、Wings名義では3枚目となるアルバムです。
まずは簡単なデータから。

発売日 1973年12月7日
最高位 1位(ビルボード)
評   価   Allmusic  4.5点
             Rolling Stone 採点なし(ローリング・ストーンの選ぶオールタイム・ベストアルバム500において418位にランクイン)

・このアルバムの思い出

中学生の頃に輸入版を購入しました。アメリカ盤だったので裏ジャケの曲順と実際の曲順が違ってたんですよねNo WordsとPicasso's Last Words (Drink to Me)の間に書かれてもいないHelen Wheelsが入ってるんです。この曲自体は持っていたビデオ(これですね ポートレイト~ポール・マッカートニーのすべて [VHS]) に入ってたので知ってたんですけど、あんまり好きな曲じゃなかったんですよね。「なんかここで流れが途切れちゃうよな~」とか思ってました。今回のデラッ クスエディションではHelen Wheelsはボーナスディスクに入ったのでイギリス盤の曲順になりましたね。やっぱりこっちのほうがいいよなぁ。Helen Wheelsも単独で聴いたら良い曲だったし(笑)。

・アルバムレビュー
ソロになってからは批判されることが多かったPaulが初めて評論家筋からも高い評価を得た作品で、ソロとしては最高傑作と言われることも多いですね。さっそく聴いていきましょう。

収録曲
Disc 1
1."Band on the Run" ★★★★★
3つの曲を組み合わせたような構成の曲ですが、うまくまとまっています。この曲はポールのコンサートでも毎回のように演奏されていますが、僕は大阪ドー ムでのコンサートの際(DrivingJapanツアー)、この曲で感極まって号泣してしまいました。一緒に歌っていたらなんでか涙が止まらなくなってし まったんですよね。音楽聴いて号泣したのは今のところあの一度きりです。

2."Jet" ★★★★★
ハードなロックナンバーです。この曲もライブには欠かせないですね。中学生の頃、放送委員というのをやっていまして、お昼休みの給食の時間に音楽とかを 流していたんですが、ロックを流すのは禁止だったんですよね。それを先生と交渉して「The Beatlesなら週1回OK」という許可をもらったんです。で、「The Beatlesが良いならWingsだってOKだろ。歌っている人一緒だし。」と拡大解釈しましてこの曲を流したところ、ものの1分で先生が怒鳴り込んで きました。今の中学校でもロック禁止とかあるのかなぁ。

3."Bluebird" ★★★★★
一風変わった雰囲気で素敵なメロディの曲です。こういう雰囲気の曲に弱いんですよね。Paulのソロ作品の中では間違いなく5本の指に入るくらい好きな曲です。

4."Mrs Vandebilt" ★★★★☆
こちらは一風どころではなく変わった雰囲気の曲ですね。最近のツアーでも演奏されているようです。"Ho,heyho!"なんてコーラス普通じゃ使えないと思うんだけど、何でこんなにかっこよくまとめられるのかな。この曲は気がついたら口ずさんでいることが多いですね。

5."Let Me Roll It"★★★★☆
最近のコンサートでも定番となっているロックナンバー。ギターリフが印象的ですね。この曲なんかでも特に感じるのですが、ソロになってからのPaulにはThe Beatles時代にはない解放感や大らかさといったものを感じます。

6."Mamunia"★★★★★
美しいアコースティックなナンバーです。Bluebirdなんかもそうですが、こういう曲は本当に上手いですね。またサビのメロディーからは簡単な曲のように思えるんですが、よく聴くとメロディーの展開なんか結構複雑ですよね。

7."No Words" ★★★★★
ギターリフとストリングスの美しい絡みから始まる切ない曲。2分半の短い曲なんですがいつまでも聴いていたいと思ってしまいます。

8."Picasso's Last Words (Drink to Me)" ★★★★☆
フォーク調の歌い出しで始まります。この辺は後年のMull Of Kintyreを思わせる感じ。半ばからテンポが変わりアルバムの各曲をコラージュしながら進んでいきます。

9."Nineteen Hundred and Eighty-Five"★★★★★
この曲は最近のコンサートで演奏しているみたいですね。聴いてみたいなぁ。思ったんですけどこれってLady Madonnaのパロディなんですかね?曲の雰囲気は全然違うけどホンキートンクな感じのイントロとか途中の聖歌隊みたいなコーラスとかよく似てますよね。

総合評価 ★★★★★
最後の方は地味な曲が並んでますけど、曲の並びが絶妙というか飽きさせずに最後まで聴かせますね。これが最高傑作といわれる理由もわかります。この頃の Paulの声って妙に能天気な感じがして(Lindaのコーラスがそれに輪をかけてる)どうしちゃったんだろって思うときもあるけど、Wingsらしさは その辺から出ている気もするなぁ。やっぱり名盤。

バンド・オン・ザ・ラン デラックス・エディション(完全限定生産盤)(DVD付)
ポール・マッカートニー&ウィングス
ユニバーサル ミュージック クラシック ( 2010-11-17 )