今回レビューをするのは、Paul McCartneyのBand On The Run です。
最近リマスターされたCDがリリースされましたね。僕も購入しましたがスペシャルデラックスエディションはちょっとお値段が高すぎ。。。僕が欲しかったのはOne Hand Clappingの映像だったので、デラックスエディションで我慢することにしました。
・アーティスト紹介
さて、Paul McCartneyです。The Beatlesの元メンバー。世界最高のメロディーメーカーでありロックンローラー。これだけの人になると何も説明出来なくなりますね。ボーカルもすごけ りゃベースもギターもピアノもドラムも出来る。才能のかたまりですよね。しかも未だに枯れてない。すごいなー。また日本に来ないですかね。
WikiPediaではこんな風に紹介されています。
世界で最も有名なポピュラー音楽家、シンガーソングライターの一人である。親しみやすく美しいメロディの作風に特色があり、ビートルズ時代においては「イ エスタデイ」「ヘイ・ジュード」「レット・イット・ビー」など、ビートルズの代表曲と言われる楽曲の多くを作詞作曲した。解散後の1970年代には、ウイ ングスのリーダーとして、1980年代以降はソロとして活動し、全米チャートの首位に9曲、トップ20に20曲以上を送り込んでいる。現在もコンスタント に作品をリリースしており、近年ではポピュラー音楽にとどまらず、クラシック音楽をも手がけている。
・どんなアルバム?
Band On The RunはそんなPaul McCartneyのソロとしては5枚目、Wings名義では3枚目となるアルバムです。
まずは簡単なデータから。
発売日 1973年12月7日
最高位 1位(ビルボード)
評 価 Allmusic 4.5点
Rolling Stone 採点なし(ローリング・ストーンの選ぶオールタイム・ベストアルバム500において418位にランクイン)
・このアルバムの思い出
中学生の頃に輸入版を購入しました。アメリカ盤だったので裏ジャケの曲順と実際の曲順が違ってたんですよねNo WordsとPicasso's Last Words (Drink to Me)の間に書かれてもいないHelen Wheelsが入ってるんです。この曲自体は持っていたビデオ(これですね ポートレイト~ポール・マッカートニーのすべて [VHS]) に入ってたので知ってたんですけど、あんまり好きな曲じゃなかったんですよね。「なんかここで流れが途切れちゃうよな~」とか思ってました。今回のデラッ クスエディションではHelen Wheelsはボーナスディスクに入ったのでイギリス盤の曲順になりましたね。やっぱりこっちのほうがいいよなぁ。Helen Wheelsも単独で聴いたら良い曲だったし(笑)。
・アルバムレビュー
ソロになってからは批判されることが多かったPaulが初めて評論家筋からも高い評価を得た作品で、ソロとしては最高傑作と言われることも多いですね。さっそく聴いていきましょう。
収録曲
Disc 1
1."Band on the Run" ★★★★★
3つの曲を組み合わせたような構成の曲ですが、うまくまとまっています。この曲はポールのコンサートでも毎回のように演奏されていますが、僕は大阪ドー ムでのコンサートの際(DrivingJapanツアー)、この曲で感極まって号泣してしまいました。一緒に歌っていたらなんでか涙が止まらなくなってし まったんですよね。音楽聴いて号泣したのは今のところあの一度きりです。
2."Jet" ★★★★★
ハードなロックナンバーです。この曲もライブには欠かせないですね。中学生の頃、放送委員というのをやっていまして、お昼休みの給食の時間に音楽とかを 流していたんですが、ロックを流すのは禁止だったんですよね。それを先生と交渉して「The Beatlesなら週1回OK」という許可をもらったんです。で、「The Beatlesが良いならWingsだってOKだろ。歌っている人一緒だし。」と拡大解釈しましてこの曲を流したところ、ものの1分で先生が怒鳴り込んで きました。今の中学校でもロック禁止とかあるのかなぁ。
3."Bluebird" ★★★★★
一風変わった雰囲気で素敵なメロディの曲です。こういう雰囲気の曲に弱いんですよね。Paulのソロ作品の中では間違いなく5本の指に入るくらい好きな曲です。
4."Mrs Vandebilt" ★★★★☆
こちらは一風どころではなく変わった雰囲気の曲ですね。最近のツアーでも演奏されているようです。"Ho,heyho!"なんてコーラス普通じゃ使えないと思うんだけど、何でこんなにかっこよくまとめられるのかな。この曲は気がついたら口ずさんでいることが多いですね。
5."Let Me Roll It"★★★★☆
最近のコンサートでも定番となっているロックナンバー。ギターリフが印象的ですね。この曲なんかでも特に感じるのですが、ソロになってからのPaulにはThe Beatles時代にはない解放感や大らかさといったものを感じます。
6."Mamunia"★★★★★
美しいアコースティックなナンバーです。Bluebirdなんかもそうですが、こういう曲は本当に上手いですね。またサビのメロディーからは簡単な曲のように思えるんですが、よく聴くとメロディーの展開なんか結構複雑ですよね。
7."No Words" ★★★★★
ギターリフとストリングスの美しい絡みから始まる切ない曲。2分半の短い曲なんですがいつまでも聴いていたいと思ってしまいます。
8."Picasso's Last Words (Drink to Me)" ★★★★☆
フォーク調の歌い出しで始まります。この辺は後年のMull Of Kintyreを思わせる感じ。半ばからテンポが変わりアルバムの各曲をコラージュしながら進んでいきます。
9."Nineteen Hundred and Eighty-Five"★★★★★
この曲は最近のコンサートで演奏しているみたいですね。聴いてみたいなぁ。思ったんですけどこれってLady Madonnaのパロディなんですかね?曲の雰囲気は全然違うけどホンキートンクな感じのイントロとか途中の聖歌隊みたいなコーラスとかよく似てますよね。
総合評価 ★★★★★
最後の方は地味な曲が並んでますけど、曲の並びが絶妙というか飽きさせずに最後まで聴かせますね。これが最高傑作といわれる理由もわかります。この頃の Paulの声って妙に能天気な感じがして(Lindaのコーラスがそれに輪をかけてる)どうしちゃったんだろって思うときもあるけど、Wingsらしさは その辺から出ている気もするなぁ。やっぱり名盤。
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